筆者がこれを尋ねたとき、オランダに来た理由、学問分野の選択など上の質問がすべてつながるような感覚を得た。そのシーンを皆さんにも体験していただこう。
筆者 「将来は何をしたい?」
Ayanaさん 「NGOで難民に夢を与え直す仕事がしたい。難民のことはこれまで研究してきて、ずっと興味があるし、この人達を救いたいという感情もより一層強くなったんよ。」
筆者 「働くとしたらオランダ?それともヨーロッパの他の国?日本?」
Ayanaさん 「オランダだね。」(筆者心の声:おおっ、即答やね)
Ayanaさん 「オランダはSocial Workersとして働いている人が多いし、多様なバックグラウンドの人を受け入れる社会の環境が整っているの。だからNGOもたくさんあるし、NGOの活動を行っていく上で達成できることがたくさんあると思うの。こういう活動は、本当に社会学の原点。色んな人を観察して、色んな視点から、多角的に物事を問題を発見し、解決に貢献したい。それを叶える土壌が整ってる場所として、これ以上の場所はないと思う。それにオランダはその分野では最先端だから、ここで達成できたら、世界中に発信していけると思う。」
はい、涙。箱ティッシュから最後の一枚を使い果たし、余った箱で涙を拭うこともためらわないくらいの感動。人の夢を聞いて、こんなに心を揺すぶられるとは思っていなかった。専門は違うし、友達歴もまだ2年、電話越しの会話だけど、なんか武者震いというか、夢の大きさとそれに向かって努力する彼女の姿が、目に浮かんだ。「すごい」という浅はかな一言で表したくない、そう思うと言葉が出なかった。