もしこんな相談を友人から受けたら、その友人はどこへ留学しにいくとあなたは思いますか?筆者の場合、その友人の専門を問わず、おそらくアメリカへ留学するのだと考えるでしょう。しかし、分野によってはヨーロッパの方が研究が盛んな場合もあります。地理的な近さや近年の研究の勢いを考えれば、アジア各国への留学も考えられるでしょう。
– 日本からの留学生(注1)はどこの国・地域の大学院に留学しているのでしょうか?
– また、地域ごとに留学生の専攻分野に何か傾向はあるのでしょうか??
このような疑問に答えるため、XPLANEのデータ解析チームでは2020 年 9月までに留学を開始した、あるいはすでに留学を終えたXPLANE Slackコミュニティ内の全 229 名のデータを解析しました。今回の記事での「留学生」とは、日本から海外の大学院の修士・博士課程に在籍する学生を指します。まず、世界各国・地域への留学人数を明らかにするとともに、留学生全体の専攻についてまとめます。次に、各地域ごとの留学生の専攻の割合について紹介します。
(注1) ここでは便宜上、日本国籍者のみならず日本に縁のある学生を含めている。