改めて本稿の趣旨である, 社会人から海外の大学院に進もうという方に対してお伝えしたいことですが, 大学を選ばなければ, どなたも海外の大学院に進むことは可能である, と考えています.
これは, 特に社会人の方が大学院に進む場合, 何かしら自分の中でやりたいことがあるという前提で話をしています. UC Berkeley, Stanford しか行きたくないという人はわかりませんが, 例えば機械学習のある手法を用いてこういう課題を解決したい, という考えを持っていたら, その分野の教授のラボを受ければかなりの確率で受かると考えています. 私の場合は, 機械学習を用いた生物学的ネットワーク(代謝物や遺伝子のグラフ構造)の解析を研究として行いたいと考えており, それを行っている研究室から合格をいただきました. というか, それ以外合格を貰えませんでした. これは良くも悪くもありますが, 私の場合はかなり狭い分野でやりたいことがありました. それを押し通すことも大事ではあると思うし, より広くに興味がある場合は, 広く見聞を広げることもいいのではないかと思っています. むしろ, そちらの方が選択肢を広げられるため可能性は多くあるかもしれません.
またGPAに関して言うと, 私のGPAは高くありません. 修士のGPAは 3.8くらいですが, 学部のGPAは2.5くらいです(見たければ私のCVもお見せします). またコネに関して言うと, 留学はしていましたが分野が違うため, そこまでの利点はなかったかと思います. ですが, 自分のやりたいことが明確にあり, それを自分の生涯の研究として行っていきたいと考えていたため, 結果としてそれが今回の合格につながったのではないかと考えています.
一度社会人になられた方が改めて大学に進学する, 特に海外となると多くのハードルがあるかと思いますし, 実際多くありました. その上で, それでも研究を行いたい, 海外の大学に進学したいと思えばすればいいのではないでしょうか. それを行うためのサポートはXPLANEなど, 情報は以前より多く, 出願はそれほど難しくはないと思われます. またもし何らかの手助けが必要であれば私に可能なことは何でもお手伝いするので, 気軽にご連絡いただければと思います.
本稿がどなたかの今後の決断の一助となれば幸いです.