では、大学院生はどのようにして財源を確保しているのでしょうか?
今回のアンケートでは、学内奨学金(返済無)、日本からの奨学金、TA、RAのうち、大学院したのちに該当するものすべて選択してもらいました。日本からの奨学金、RAを財源としている人が3人に2人と最も多いものの、学内奨学金やTAを利用する人も一定数いるという結果になりました。
現在留学している学生の3人に1人は日本からの奨学金をもらわずに生活していますが、多くの場合、RAや学内奨学金をうまく活用することで十分な財源を確保することができます。指導教官の研究費の兼ね合いでRAのポジションが空いていない場合、短期的にティーチングの業務を行うことでTAとして収入を得ることができます。
また、大学院生への調査では、四分の三に近い割合の学生が、入学時から数えて複数の財源を持っていたことがわかりました。安定したRAのポジションがある場合、日本から長期的に奨学金がもらえる場合などでは、一つの財源に依存することが可能です。しかし、多くのケースではRA、TAなどをうまく併用しながら財源を確保している学生が多いようです。